ある男の記憶。

ここに記してある事は架空の物であり、実在の人物及び団体とは 一切関係ありません。

眠ることについて。

  眠れない、ただそれだけを。

  ここ何ヶ月か、上手く眠れない。何時間も布団に横になっていると色々な事を考え込んでしまって気づいたら太陽を拝む事もしばしば。バルコニーで煙草を吸って日本酒を二三杯煽ってやっと眠れる。誰かと寝る時は疲れて寝れるからよいけれど、それを除けば日中に忙しかった日でも疲れているのに眠ることが難しい。
  眠れても嫌な夢ばかり見る、なんのメタファーなのか分からないけれど嫌な悲しい夢を見続けている。
  眠りたくない、眠りたい、明日になって欲しくない。そうしてお酒と煙草がどんどん増えている現実がまた嫌なのだ、だから独りでいる布団は嫌い。