ある男の記憶。

ここに記してある事は架空の物であり、実在の人物及び団体とは 一切関係ありません。

駒沢公園という場所について。

  Gを待っている間暇なので書くことにした。
  駒沢オリンピック公園という公園をご存知だろうか。色々なスポーツの大会が開かれ世田谷の住宅街にその威容を構えている。そしてここは名前が示すとおり初の東京オリンピックが開かれた会場でもあった。
  今度完成する新国立競技場とは比べものにならない程小さくこじんまりとしたスタジアムであるが、オリンピックが商業化したロス五輪以前の会場で戦後復興を終えた日本が造ったにしては素晴らしい建築だとも思う。第一競技場にある聖火台は永遠にその身を焦がすことはなくとも歴史を伝えてくれている。
  私がここに足繁く通う理由はここが自宅から近いというだけではない。ここには色々な人が訪れる、まさに千差万別といえる。その中に私を知っている人は1人もいないのだ、私は慶應義塾の社中を離れたい時にここへ来る。何もかもが慶應義塾な私にとってここは手の届く唯一の安息地なのかもしれない。
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